研究実績の概要 |
平成26年度は、既存の業績を国際会議で発表するとともに、外れ値にロバストなCUMSUM検定や逐次ワルド検定の研究を進めた。 この研究課題は現在2つのアプローチで研究中である。1つはKVBアプローチの構造変化の検定を適用である。類似研究に、Shao, X, and X. Zhang. ”Testing for change points in time series.” Journal of the American Statistical Association 105.491 (2010). があるが、このアプローチは検定統計量の計算コストがかかることとに難点があり、多変量時系列データへの適用が難しい。また検出力の比較がなされていないために、応用上有効な手法かどうか判断しづらい。また2つ目は、平均の変化の検定の研究業績を俯瞰するとともに、検定統計量の和を切断するタイプの検定統計量の研究を行った。この研究も現在進行中である。
また、近年行った研究の応用として、KVBアプローチによる不均一分散にロバストなかばん検定の研究を2つの学会で発表した。概ね好評であった。発表の1つは査読を受けて、記念論文集に掲載される模様である。
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