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2015 年度 実施状況報告書

Industrial Policy Implications of Encouraging Open Source Software in Commerce and Open Projects

研究課題

研究課題/領域番号 26380287
研究機関筑波大学

研究代表者

S.J Turnbull  筑波大学, システム情報系, 准教授 (90240621)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードソフトウエアエンジニアリング / 技術管理 / オープンソース / 日本経済
研究実績の概要

1. Silicon Valley, Technology, and Japanese Entrepreneurship Conferenceで「Project Governance in Open Source Software: A Case Study of Python」という研究報告を行った。そこ後の意見交換で「起業活動への応用を検討すべき」という助言があったので今まで重視した枠組みを活用しながら、零細企業とベンチャー企業への応用に努力を入れると考えている。研究の結果ですが、「パイソンコミュニティー」という意識が実際に存在することを確認しました。コミュニティーメンバーとしてはパイソンソフトウエア基金という組織が知的財産(主にソフトウエアの著作権と幾つかのトレードマーク)とpython.orgドメーンとそのコンテンツを管理するが、ソフトウエア開発に直接に関わらない。各国のPyCon(パイソンユーザの大会)、企業、ユーザーグループ、と個人プログラッマーが自分のニーズを満たしたりコミュニティーのニーズに貢献したりするためにソフトウエア開発に関わります。現在パイソンはほぼボランティア活動で世界のコンピュター言語のトップ5に入ったり、アメリカで一番報酬の高い言語となっている。こういう風な産業ない協力が日本の産業にも役立つという仮説に至った。
2. 研究仲間だけではなく、ソフトウエア業界などから詳細に興味を示した方が多くて今までのヒアリング調査(トランスクリプトと解釈)を著書としてまとめる活動が進んだ。(今年度中出版に)
3. 日本でのソフトウエアエンジニアへ連絡し、ヒアリング調査に入った。大学、国立研究所、企業で働くプログラッマーとプロジェクト管理者の意見をヒアリング調査で確認する予定です。オープンソースについて意識が低いが、これから使用することを検討している人も多いと分かりました。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

1. 上に説明したが、中間発表の際により細かい報告が調査対象者と研究者から求められて、それに対応するためにデータ整理、面接トランスクリプトの用意などである程度遅れを受け止めた。
2. 研究以外の業務に取り組む時間が増えてしまった。

今後の研究の推進方策

遅れの対応は100%が難しいそうだが、本研究を優先して予定した新しい研究を6ヶ月程度遅らせばロスタイムの一部が取り戻せる。予定は以下の通りである。
1. 春四半期で日本でのヒアリング調査を続ける。(予定は約10名のエンジニアとマネジャー)
2. PyCon US(6月)、PyCon JP(10月)、RubyWorld(11月)で調査対象者に報告、意見交換。
3. 7月下旬から著書、論文作成に集中。
4. 29年1月から国内研究報告、論文投稿。

次年度使用額が生じた理由

例年PyConは3月に行われているが、28年では5月下旬になったため27年度に予定された支出が遅れた。

次年度使用額の使用計画

以上に説明したように、27年度で支出予定の旅費を、大会の予定変更で28年度に支出する。

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公開日: 2017-01-06  

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