耐久財と中古品の貿易について、財の購入後に行われる修理やメンテナンスなどのサービスに着目しつつ分析を行った。研究の結果、財貿易の自由化をおこなっても、サービス部門の貿易自由化が同時に行われなければ、輸入国の消費者や輸出国の生産者が損失を被り、世界全体でも損失が生じてしまう恐れがあることが分かった。また、同一製品に関して低価格で販売されいてる国から高価格で販売されている国へと、第3者によって商品が貿易される並行輸入が、生産者が高価格国で修理サービスを正規品に限るという差別を行う場合、輸入国でもかえって価格が上昇し全ての消費者および世界全体の経済厚生に損害を与える恐れがあることが明らかになった。
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