集積経済により形成された産業集積が生産工程の細分化で変容するメカニズムを内部・外部経済の相互依存間の作用から最初に示した。次いで細分された生産工程がどのように新立地点を見出すかをカオス的現象から分析しその有効性を示した。次いで生産工程の立地決定では工業団地の役割が大きいことを示し、工業団地が生産工程の生産向上を指向する場合と工場の固定費用の削減を目指す場合では、工業団地の立地点が異なることを明らかにした。工業団地の開設に関しては工業団地の開設目的により立地点、団地内の構成が大きく変化する。輸送インフラが脆弱な状況では臨海部で生産性向上を指向する工業団地が有利であることを示した。
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