本研究課題では、UberやLyftといったライドシェアの参入により大きく変貌しつつあるタクシー産業における望ましい規制のあり方を検討することを目的として研究をしてきた。研究成果は次の2つである。第1に、日本のタクシー産業におけるこれまでの需給調整が交通事故の増加という予想外の副作用をもたらしたことを指摘した論文を執筆した。第2に、自動車走行による事故外部性を内部化する手段としてPay As You Drive自動車保険にピグー税をかけた場合の交通量と交通事故に与える影響を、ガソリンに課税した場合の影響と比較検討した。いずれの結果についても、ライドシェア経済への含意について説明した。
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