連続的な動学モデルの小国経済モデルに公共インフラと労働の両方の投入に対して生産が収穫一定となるような公共中間財を仮定して分析を行った。その結果は労働賦遜量の少ない国が公共インフラに強く依存する財を輸出して貿易利益を享受する一方、大きい国は公共インフラへの依存度が小さい財を輸出し、貿易によって不利益を被る可能性があることを示した。これは公共中間財が産業に収穫逓増的な働きをするタイプの場合に得られる結果とは逆になるため、公共インフラがどちらのタイプであるかがその国の貿易や貿易利益にとって重要であることが明らかになった。
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