研究課題/領域番号 |
26380345
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
稲葉 浩幸 近畿大学, 経営学部, 教授 (80309343)
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研究分担者 |
安酸 建二 近畿大学, 経営学部, 教授 (00309494)
浦上 拓也 近畿大学, 経営学部, 教授 (10351561)
上小城 伸幸 近畿大学, 経営学部, 准教授 (20411572)
中岡 孝剛 近畿大学, 経営学部, 講師 (50633822)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 規制産業 / 国際研究者交流(米国) |
研究実績の概要 |
本研究は、人口減少化社会を迎えた日本における被規制企業のコストマネジメントに関する実証分析を行うことを目的としている。我々の研究グループは平成27年度においてまず、米国ウィスコンシン大学ビジネススクール(Wisconsin School of Business)よりElla Mae Matsumura氏を招へいしコストマネジメントに関する研究に対して貴重な意見を得ることができた。 また、分担研究者の浦上は日本の上下水道事業の実態調査として熊本県熊本市上下水道局においてインタビュー調査を行った。浦上は安酸と共に現在水道事業におけるコストマネジメントに関する実証研究に取り組んでおり、データベース(水道統計)を直近のものまですべて入手し、データセットの構築を終えたところである。今後、分析モデルの設定および計算を行い、平成28年度中には論文として取りまとめを行う。 一方、稲葉を中心とする浦上および中岡のグループはすでに損害保険業における範囲の経済性および損保・生保間の相互参入に関する実証分析に取り組んでおり、これは現在英語論文として取りまとめを行っているところである。 以上、平成27年度の研究実績として本研究プロジェクトは予定通り進められており、次年度は早期に論文化を行い、研究成果の発表を行っていく計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は米国からの研究者の招へいおよびコストマネジメント分析のための情報収集が行われ、水道事業および損害保険事業・生命保険事業におけるデータベースの収集が完了したところである。さらに、これらデータベースを使用した実証分析に着手したところであり、本研究プロジェクトはおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は研究成果発表を目指しており、まずは早期に実証分析を完了させ論文化の作業を行う計画である。また、損害保険事業における実証分析はおおむね方向性が定まった段階であり、英語論文として取りまとめが完了した段階でしかるべき学会もしくはワークショップにて研究成果の発表を行っていく計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進捗状況によっては、英語論文の校正費用として10万円相当の支出が予定されていたが、実証分析が年度末にかけて修正を余儀なくされたため英語論文の初稿完成にまで至ることができなかった。したがって、校正費用分を次年度に使用する。
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次年度使用額の使用計画 |
水道事業および損害保険事業・生命保険事業の実証分析を英語論文として取りまとめ海外の学会もしくはワークショップにおいて報告する計画である。そのための英語論文の校正費用として使用する予定である。
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