研究の結果、①大企業と比較して中小企業の雇用創出率・喪失率のレベルは低いこと、②グローバル化の影響は大企業と中小企業で異なるわけではなく、海外活動をより活発に行うようになった企業では国内雇用も増え、海外活動を縮小した企業、海外子会社・国内子会社を持たない企業では国内雇用は減少したこと、③地方の事業所では、都市部の事業所と比べて雇用創出率は低く、純雇用創出率も低いが、グローバル化の影響は異なるわけでないこと、④企業における労働者の流出・流入が、企業内部の昇進構造や賃金設定と相まって労働者にとってのインセンティブメカニズムの一部として機能していることが明らかになった。
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