本研究では、医療・福祉資源の配分に対する人々の考え方や格差・貧困の捉え方、定義の仕方が、本人の社会経済的地位や居住地域の生活環境、ソーシャル・キャピタルとどのように関連しているかについて、経済実験やアンケート調査の手法を用いて検証した。 実験やアンケート調査では、望ましい所得分配、再分配のあり方を数値例に基づいて尋ねる設問を設け、どのような倫理基準、社会厚生関数が、回答者本人の考え方を最も反映するかを先行研究のアプローチを応用し、国際比較も視野に入れて考察した。 本研究で得られた調査・分析結果については、国内外の学会等で報告し、複数の論文として公表した。
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