現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エージェントが一人のケースについて分析を行い、論文としてまとめたものを、Terai, Kimiko, and Amihai Glazer (2015) "Budgets under Delegation"として、Ihori, Toshihiro, Kimiko Terai, eds., The Political Economy of Fiscal Consolidation in Japan (Springer)に発表した。また、当初はエージェントが一人であるケースのみをモデル化する予定だったが、複数のエージェントを取り入れたモデルも構築し、分析結果を論文にまとめ、Terai, Kimiko, and Amihai Glazer (2014) "Insufficient Experimentation Because Agents Herd," Keio-IES Discussion Paper Series DP2014-008として公表した。同論文については、The 2015 Annual Meeting of the European Public Choice Societyにおいても、発表を行った。特にモデルに複数のエージェントを取り入れたことで、中央政府から複数の地方政府に対して所得移転を行っている地方交付税制度についても、望ましい制度設計、また望ましい制度がどのようなパラメータに依存して決まるかを考察することが可能となった。
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