研究期間を通じて、女性活躍推進に関する論文3本、ワークライフバランスと企業業績に関する論文2本、メンタルヘルスに関する論文4本、人的資源管理に関する論文5本を執筆した。また、一部の研究成果は『労働時間の経済分析』(共著、日本経済新聞出版社)や『多様化する日本人の働き方―非正規・女性・高齢者の活躍の場を探る』(共編著、慶應義塾大学出版会)を公刊した。一連の研究から、ワークライフバランスの実現や女性活躍推進、メンタルヘルスを改善する健康経営などの諸課題は、共通して長時間労働に象徴される日本の伝統的な働き方と密接に関係しており、日本的雇用慣行の見直しが多方面から必要とされることが浮き彫りになった。
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