研究課題/領域番号 |
26380388
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
廣瀬 健一 小樽商科大学, 商学部, 教授 (40345450)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 国際マクロ経済学 |
研究実績の概要 |
本研究は時間選好およびリスク選好における異質性・多様性を考慮した国際マクロ動学分析を展開する。[A]時間選好についての分析では、(1)内生的時間選好や(2)双曲割引を導入して、経常収支を含めた主要マクロ経済変数の決定に関する考察を行う。また、[B]リスク選好についての分析では、(1)Kreps-Poteus型の(相対的危険回避度と異時点間消費の代替弾力性が分離可能な)非期待効用関数、(2)first-order risk aversionとなる非期待効用関数、(3)ナイト流不確実性を導入して、国際マクロ経済学・国際金融における各種パズルの解明に取り組む。 平成26年度において、[A]時間選好についての分析に関しては、(1)decreasing marginal impatienceも含んだ内生的時間選好を導入した2国モデル及び多数国モデルを用いて、定常状態の安定性や主要マクロ経済変数の決定に関する分析を行い、国際間における時間選好の異質性が経済統合にどのような影響を与えるのかを考察した。また、[B]リスク選好についての分析に関しては、(1)Kreps-Poteus型の非期待効用関数、(2)first-order risk aversionとなる非期待効用関数、(3)ナイト流不確実性に関する既存研究のサーベイを行い、国際マクロ経済学・国際金融における各種パズルの解明に向けての準備的考察を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特に、[A]時間選好についての分析に関して、(1)decreasing marginal impatienceも含んだ内生的時間選好を導入した2国モデル及び多数国モデルを用いた定常状態の安定性や主要マクロ経済変数の決定に関する分析結果については、論文の形にまとめ上げることができ、現在、査読付き海外雑誌に投稿中であるので、本研究はおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策としては、[A]時間選好についての分析に関しては、平成26年度の(1)内生的時間選好を導入した分析をさらに発展させると共に、(2)双曲割引を導入した分析にも取り組みながら、まずは①新古典派経済学的な基本設定の下で、国際間における時間選好の異質性が主要マクロ経済変数の決定に及ぼす影響を考察する。また、[B]リスク選好についての分析に関しては、平成26年度に行った準備的考察を踏まえて、(1)Kreps-Poteus型の非期待効用関数を組み込んだ国際間におけるリスク選好の多様性を導入して、国際マクロ経済学・国際金融における各種パズルの解明に向けての分析に取り組む。
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次年度使用額が生じた理由 |
少額の残金で使用できる用途が無かったので。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度も研究旅費が多く必要となることが見込まれる為、研究旅費として使用する予定である。
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