本研究では、東日本大震災からの復興・復旧を目的とする、様々な金融支援スキームの有効性や成果について考察し、次の成果を得た。①金融支援に関しては、量的にはある程度充足しているものの、各金融スキームがそれぞれの特色を生かした連携・協力関係を築くことができたとはいえない。②クラウドファンディングについては、ファンド運営会社の迅速かつ柔軟な取り組みが見られた。この取組は、今後の指針となると考えられる。③クラウドファンディングと地域金融機関とのシナジーが見出された。今後もクラウドファンディングのようなソーシャル・ファイナンスの役割が大きくなるものと予想される。
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