研究課題
近世の日英の都市の比較であるが日本語論文ではグロスター市の非登録徒弟を取り上げ、英語論文ではエクセター市のギルド独占を取り上げ、いずれも日本の同時代の都市と比較して、非登録徒弟の広範な存在とギルド独占が希薄であったことがイギリスの早期工業化の一因としてみなしうることを示した。その中で本研究の直接の課題である非登録徒弟の存在と、17世紀末の国会議員選挙と関連を地方都市の現実の中で検証した。のみならず、グロスタ氏が最大の舞台であるピン工業を例にとって、非登録徒弟と工業化の関連を具体的にしめした。併せて、前年度に来日したクラーク教授による連続セミナのようやく紹介を行った。主要講演である東西都市の比較講演の内容を翻訳するとともに、国内移動に関する個別報告を日本人の研究者による補足報告の内容を紹介するとともに現代の研究史の中に、教授の国内移動研究などを位置づける紹介論文を作成した。
2: おおむね順調に進展している
本来、一度海外で報告をする予定であった。予定していた資料をめぐるトラブルがあった模様で、次年度に繰り越さざるを得なかった。現在その代わりの論文を投稿中であり、次年度には公開が予想される。
現在作成中の論文を、海外に送り、コメントを求め論文として完成させる。
利用予定資料に関して、トラブルが発生して、その資料を用いた報告が不可能になったため(寄贈者と寄贈先である Gloucestershire 文書館との間)
次年度、別の資料を用いて報告のため渡英の予定。
すべて 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 1件)
」『Research Paper Series(大学院経営学専攻)』
巻: No. 166 ページ: 1-35
比較都市史研究
巻: 35巻1号 ページ: 31-33
巻: 36巻2号 ページ: 9-36
OU ワーキング・ペーパーシリーズ:増補版,web公開
巻: Ecn 012016-11 ページ: 1-40