研究者の基本的関心は、世帯の構成の変化にあるが、これに先立つ研究では農村の世帯の構成要素に焦点を当ててきた。それ以前のは都市の世帯にも着目したが、基本的にはサウサンプトンという一都市にとどまっていた。本研究では初めて政治との関連で都市の世帯の徒弟に焦点を当てることにした。そのためかなり基本的な都市史の枠組みを明確にするため、都市の東西比較を最近専門にされている、イギリス都市史の第一人者の一人クラーク教授を招聘して、シンポジウムを開催して、その成果をまとめることを研究の一つの柱とした。もう一つの柱は、個別都市の実証研究で、特に地域中心都市に関する成果を英米の研究者の前で発表することに力を入れた。
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