研究実績の概要 |
出版としてはMonetary Authority of Singaporeが発行するMacroeconomic Review, Vol.XIV, Issue I, April 2015にシンガポール独立50周年を記念した特集号にThe Reconstruction of Singapore's GDP 1900-60: Estimates and Trendsと題した自身の推計結果を示すことができた。 報告ではシンガポール南洋理工大学で開催されたThe Third Congress of the Asian Association of World Historians (AAWH)にて英領期シンガポールにおけるアヘンの消費と、有価証券投資について報告をおこなった。また2015年8月3日から7日にかけて「第17回世界経済史会議・京都大会(XVIIth World Economic History Congress, Kyoto, 2015)」 が国立京都国際会館において開催され、8月5日に「旧英領における国民所得勘定の推計:青書とその他資料の役割」と題するセッションを組織し、シンガポール、キプルス、ミャンマー、オランダ、日本の研究者とともに、英領期における各種歴史統計の推計方法と、それを活用した実質賃金と生活水準に関する実証分析について報告を行った。またアジア・アフリカの旧英領期の歴史統計推計整備や、実証研究が進展しており、今後も同分野に従事する各国の研究者と継続的に連携をとりながら、研究を推進していく方向性を確認した。 昨年、アングス・マディソン プロジェクトの歴史統計データベースに自身のシンガポールGDP推計結果が採用された。
|