日本各地の地域産業集積を愛知県、岐阜県、福井県、大阪府、広島県、宮城県、岩手県、鹿児島県、北海道、東京都の10地区のべ16回の現地調査を行った。それにより各地の産業集積は、東アジアからのグローバル圧力によって、総じて企業数・雇用数において2分の1あるいは3分の1にその規模を縮小させていることが確認できた。しかしこれは決して消滅に向かっているわけではないことも同時に確認できた。これらの産業集積では既にこれまでにない新しいビジネスモデルが登場し、東アジアのグローバル圧力の中でしっかりした存立基盤を見つけているとの知見を得ることができた。地域産業集積は21世紀対応をほぼ完了している、が結論である。
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