研究課題
基盤研究(C)
戦前昭和期の創業期の日本郵便事業の実態について研究を進めていった。昭和8年に通信事業特別会計法案が成立したことにより、通信事業は一般会計より離れ、独自の会計制度を持つに至った。通信事業特別会計の採用が、以後の逓信事業にどのような影響を及ぼしたのかについて分析を行った。また、郵政博物館に収蔵されている郵便創業期の未調査史料(「駅逓紀事編纂原稿」、「正院本省郵便決議簿」など)を手がかりに、江戸時代の通信システムが変容しながら近代郵便制度に組み込まれてた過程を検討した。
近代日本経済史