問題解決指向ゲーミングとデザイン科学的研究方法論の哲学的基盤の共通性を明にすることにより、両アプローチの融合可能性を示した。ゲーミング構築を通じた学びを意図する教育デザインに対して、社会的動機付けという原理が利用可能であること、関心対象をモデルや言語の形で表現する際に、中間成果物を共有することが当事者の分析を深めること、対象システムの文脈的要素をいかに顕在化させ維持させるかが重要な鍵であることを示した。ゲーミングの構築を通じて学習が行える環境として、言語的定性的モデリングゲームを構築・評価することにより、モデリングゲームが、問題解決のための新しい意思決定に対する気づきを促すことを示した。
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