本研究は,自然資源をサービスの活動でどのように組み込み,持続可能な経済活動を実現していくか,について考えるものである.サービスの提供者・受容者,そして自然資源の代弁者という3者間で価値を共創していく枠組みを作り,それをサービス設計手法論に展開した.石川県の里山や地元企業での社会実験を実施し,その方法論が参加者の思考空間を拡張し,行動変革を促すことを見出した.また,サービスを効果的に推進していくためのセルフサービス技術や,地域コミュニティの役割について,石川県での調査だけでなく,タイやバングラデシュの事例も活用し,総合的に考察した.
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