企業が不祥事発覚時に不適切な対応を取ることにより、非難され、危機に発展するというケースを目にする。さらに、企業活動のグローバル化により、このような企業危機は、国境を超えることもあった。従来の危機管理では、企業が不祥事発覚時に自己弁護し、再発防止策を取ることであった。しかしながら、当該企業は、同様の不祥事をすでに起こしており、大規模な危機以前から兆候があることが多かった。さらに、企業市民として不適切な言動があった。本研究において、「人格化する企業」という概念を発展させ、企業による言動と不祥事の関連を分析した。さらに、不祥事対応における「人格化する企業」に関する時系列的・通文化的探究を行った。
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