平成28年度の研究成果は、以下の通りである。 ①科研費研究の一環で、28年度は日本資本主義の父といわれ近代化に貢献した渋沢栄一の研究に取り組んだ。その背景には当時問題になったホテルやレストランにおける食の偽装、マンションの杭打ち工事事件、など企業の不祥事が頻発したこともある。渋沢栄一の「論語と算盤」を今後の企業経営における重要なキーワードとして新聞や書籍にて社会に提言した。 ②CSVによる地域社会への貢献という視点から平成27年に引き続き、平成28年2月に沖縄県波照間島における黒糖製造にかかわる「ユイマール共同体組織」を取材した。それらの成果は、沖縄県の離島文化を支援する「三方よしの日本型CSV」として、平成28年9月に後述の書籍『サスティナブル・カンパニー:「ずーっと」栄える会社の事業構想』(宣伝会議刊)の中で発表した。また10月には北海道の利尻・礼文島などを取材し離島再生の研究を進めた。 ③論文・書籍の執筆、研究成果を発表するシンポジウムなどでの講演の実績は、以下の「11.研究発表」に記載した通りである。
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