研究課題/領域番号 |
26380474
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
中野 千秋 麗澤大学, 経済学部, 教授 (40255170)
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研究分担者 |
山田 敏之 大東文化大学, 経営学部, 教授 (10453664)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 企業倫理 / 企業倫理制度化 / 管理者の倫理観 / 国際研究者交流 / 中国 / 韓国 |
研究実績の概要 |
平成26年度は、予定通りアンケート調査の実施と集計作業を行った上で、その成果をまとめて、平成27年6月に開催される日本経営倫理学会の研究発表大会での学会報告に応募した。その研究活動の経過は以下の通り。 平成26年6月頃までに質問項目を確定し、7ページにわたる調査票を完成した。同年7月中に調査票の印刷その他発送の準備を済ませ、東京証券取引所の全上場企業約3,400社に調査表を発送、回答締切を9月1日とした。有効回答数は141社(有効回答率3.9%)のみにとどまった。回答数がきわめて低いであろうことは、事前に想定されたことであり、むしろ調査が成立したことに安堵した。 その後、10月頃までに集計作業を行い、単純集計結果表を作成。研究代表者(中野)と研究分担者(山田)がそれぞれ集計結果を分析・考察を加えた上で、日本経営倫理学会の第23回研究発表大会(平成23年6月開催)での発表に応募するための原稿を執筆、平成27年3月に原稿および応募書類を提出した(ちなみに、平成27年4月に同学会より、研究発表大会での報告に「採択」の通知を得た)。学会発表のテーマは、「日本企業における倫理確立に向けての取り組みと管理者の倫理観~1994年、2004年、2014年の調査結果の比較をふまえて~」である。 また、中国、韓国の研究者と連携して、日中韓の比較研究を行う計画であるが、中国と韓国においても、予定通り平成26年度内に調査が実施された旨の報告を受けている(調査結果の詳細については未だ不明)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アンケート調査は、当初計画していたよりも2ヶ月ほど前倒しで実施することができた。データの入力・集計作業も順調に進み、日本経営倫理学会の研究発表大会での発表応募原稿も、提出締切に2週間ほどの余裕をもって提出することができた。 また、連携している研究者より、中国および韓国でも予定通り平成26年度内に調査が実施された旨の報告を受けている。ただし、調査結果および学会発表原稿の英訳にすこし手間取っている状況にある。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年6月に日本の調査結果に関する学会発表を行い、7~8月に『日本経営倫理学会誌』への投稿論文を執筆する予定。当該テーマの日本調査に関する時系列比較(1994年、2004年、2014年比較)については、これを最終目標とする。 平成27年度には、上記論文執筆と並行して、日・中・韓それぞれの調査結果を英訳し、3か国の比較研究を開始する。年度末には、中国、韓国から研究者を招聘し、3か国比較研究の論文執筆に向けての検討を行う予定。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査表の作成、印刷、発送、回収に、それに見込まれる郵便代金を当初予算で計上してあったが、良心的な業者が見つかり、調査票の送付に際して、郵送に代えてメール便を使うなど経費節減に協力してもらえた。また、回答率が低かったことも、経費が少なくすんだ一つの理由でもある。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度の予算計画としては、中国および韓国から研究者を招聘するに際しての旅費・宿泊費が計上されているが、その金額が必ずしも十分ではない。また、実際に学会発表や論文執筆にあたっては、やはり図書費が必要になってくるが、当初予算では平成27年度は図書費が全く計上されていなかったので、平成26年度に経費節減できた分を、次年度の招聘旅費・宿泊費、および図書費に回して使用させていただきたい。
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