研究課題/領域番号 |
26380474
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
中野 千秋 麗澤大学, 経済学部, 教授 (40255170)
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研究分担者 |
山田 敏之 大東文化大学, 経営学部, 教授 (10453664)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 企業倫理 / 企業倫理の制度化 / 管理者の倫理観 / 倫理的意思決定 / 状況主義的倫理 |
研究実績の概要 |
2015年度末までにまとめた調査研究報告論文の英語版を作成し、2016年7月13日~16日に中国上海で開催された第6回ISBEE世界会議(The 6th World Congress of the International Society of Business, Economics, and Ethics)で学会報告を行なった。報告タイトルは、C. Nakano and T. Yamada, "Institutionalization of Ethics at Japanese Corporations and Japanese Managers' Views of Business Ethics: Comparisons with Ten and Twenty Years Ago" というものである。この世界会議では、日本からの報告者が少なかったため、日本におけるビジネスエシックスの経年変遷および今日の実態を世界に発信できたことは、それなりに意義があったものと自負している。 また、2016年度中にまとめられた韓国版の同様の調査研究結果と合わせて、日韓の過去20年間における企業倫理の進展を比較した研究論文(T. H. Choi and C. Nakano, "Towards Convergence of Business Ethics Standards: Evidence from Japan and Korea")をまとめ、2017年3月に、Journal of Business Ethics誌に投稿した(現在査読中)。 さらに、2017年中には、中国で実施された調査結果も踏まえて、調査が実施された2014年時点での企業倫理の実態に関する日・中・韓3国比較研究論文をまとめる予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2014年度(平成26年度)以降、調査そのものは、ほぼ当初の計画通り実施することができたが、その後、国内での学会発表、海外での学会発表を行なうための英文による発表原稿作成、韓国および中国の研究者との共同研究などを順次行なっていくのに、少し時間を要することとなり、もともとの補助事業期間であった平成28年度末までに、最終報告書をとりまとめることが出来なくなった。
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今後の研究の推進方策 |
平成29年度末まで、補助事業期間の延長を認めていただいたが、日本語での最終報告書については、平成29年4月ないしは5月頃には完成させ、それをもって本研究プロジェクトを終了させる予定。 ただし、「研究実績の概要」欄にも記したとおり、日・中・韓の3国比較研究論文の作成に向けて、できるだけ早く成果物にまとめることが出来るよう鋭意努力して行きたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
科研プロジェクトの成果報告書を作成するのに、少し時間がかかり、次年度に持ち越したため。
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次年度使用額の使用計画 |
2017年4月もしくは5月中に、成果報告書の冊子を完成させる。次年度に持ち越した残額は、冊子印刷代等に使用する予定。
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