研究実績の概要 |
本研究プロジェクトの研究目的は、日本と海外の情報システム学研究展開を比較し、参照分析他、様々な研究方法を適用して、両者の特徴を明らかにすることでした。採択頂いた申請書では、参照分析・所属分析・Delphi研究・SWOT分析等を活用して研究を展開する予定でした。しかし①開始後に参照分析の研究環境・技術が著しく変化した、②勤務先の業務負担が予想外に増えて研究が進まない期間があった、という内外の予想外の状況変化があり、このため一部は予定通りに進みませんでした。具体的には、SCOPUS等の文献データベース機能及び研究業績指標の充実で、それまでの研究方法が陳腐化しました。換言すれば、参照分析の研究環境が著しく発展したと言えます。このため参照分析での研究可能性は拡大しましたが、その分、Delphi研究・SWOT分析等に研究資源(研究時間等)が回らなくなりました。 しかし研究を着実に進め、参照分析・所属分析を中心とした一連の研究成果を国内外で発表しました。海外では"Information systems research trend in decision sciences journal"を DSI 2018 Annual Meeting of Decision Sciences Instituteで発表しました。国内では論文発表として「リガー.VS.レリバンス問題の再検討」日本情報経営学会誌、2014年、第34巻2号,「決定科学分野の教育キーワード分析」日本情報経営学会誌、2015年 第36巻2号、「情報システム学の参照学術領域-JAISとJIMを題材に-」商学論叢、中央大学商学研究会, 2016年 第57巻5-6号等を発表しました。その他多数の学会報告を実施しました。 情報システム学では国内外で研究傾向にかなりの違いがあります。これを具体的に明らかにした研究成果と自負しています。
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