本研究は、組織のレジリエンスを高めるリスクマネジメント教育のあり方を考察した。組織のレジリエンスを構築する場合、計画に基づいて被災からの復旧・復興を推進していく「計画ベースアプローチ」と、限られた資源を有効に活用することで復旧・復興へとつなげていく「資源ベースアプローチ」という、2つの方法が存在することを明らかにした。特に、本研究では、資源ベースアプローチに着目し、災害時においても着実に成果を出すことができ、それを通じて他者への支援に貢献することを可能にする資源こそが,組織レジリエンスの源泉となっていることを指摘した。
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