研究課題/領域番号 |
26380486
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
川端 勇樹 中京大学, 経営学部, 准教授 (00614702)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 組織間連携 / 場 / 介入 / 事前の要因 / 医療機器 |
研究実績の概要 |
国内地域の事例に関するケーススタディと成果物の作成(平成27年度) 平成26年度に実施した神戸市の事例と同様の方法で国内のその他事例についてケーススタディを実施した。対象地域としては医療機器関連の生産高で全国トップであり中小企業を中心に大学等との連携により産業振興を進めている浜松市のはままつ次世代光・健康医療産業創出拠点事業、震災復興の重点政策として指定され地元企業を中心とした連携を通して先進的な医療機器産業の振興を進めている福島県の取組みである。 平成27年度中には、浜松の事例には平成27年7月、福島の事例では平成27年5月および平成28年2月に関係者に対してインタビューを実施し、結果を整理した。また、神戸の事例に関しては平成27年5月および6月に関係者へのインタビューにより追加調査を実施した。 これらのケーススタディにおけるデータ収集およびその他二次資料等によるデータ収集を通して、中京大学大学院「中京ビジネスレビュー」に日本の医療機器産業と中小企業の参入についての動向を論じた論文、中京大学経営学部「中京経営研究」に福島県における医療機器振興の取り組みに関する論文、INTERNATIONAL CONFERENCE ON BUSINESS, ECONOMICS AND INFORMATION TECHNOLOGYにおけるICBEIT Japan 2016(年次大会)における学会発表およびカンファレンスペーパーへの論文掲載、以上の成果を出すことができた。ICBEITにおいては現在同論文を同学会の査読付ジャーナルに投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度においては、神戸の事例の追加調査に加え、浜松市および福島県における同様の事例のケーススタディを実施し、これらの調査を基にした成果物も複数出すことができた。国内事例については平成28年度も必要な追加取材が生じた場合に実施するが、基本的にこれら3地域における事例をまとめ、既に完成している理論部分の概念モデルをもとに比較分析を行う段階に達している。 したがって、当初予定していた研究計画を順調に進展させていると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
必要な追加調査を進めながら3事例の比較分析を進めるとともに、その成果を学会論文および著書としてまとめ発表していく計画である。既に著書については、中京大学の出版助成を受けることが決定しており、本年度中の出版を目指して執筆している。 また、海外事例については2次資料および可能なかぎり現地取材を実施していくことを予定しており、訪問地を検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
2016年3月に参加発表した国際学会が国内で開催されたことから、予想よりも旅費が軽減されたため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は海外調査および海外学会の発表も予定しているため、繰越分も含めて予定通りの予算を消化すると考えている。
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