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2014 年度 実施状況報告書

知財のロイヤリティ・フリーの進展とその動態的構造に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380500
研究機関富山大学

研究代表者

内田 康郎  富山大学, 経済学部, 教授 (90303205)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード国際ビジネス / 競争戦略 / 国際標準
研究実績の概要

研究1年目となる昨年度は、主に既存研究の整理とともに、自身がこれまで進めてきた研究内容の整理を実施した。本研究においては、知財の普及に向けた競争戦略のプロセスを解明することがカギを握る。
近年では、国際標準を策定する関係者(多くの場合、標準化のためにつくられたコンソーシアムのメンバー)に対して知財を公開し、中には実施許諾を無償化する動向も確認されるようになっているが、本研究が意識的に情報を集めているのは、ライセンサ側が意図的にオープン化する、いわゆるオープン・ライセンスを前提とした戦略である。ただ、オープン・ライセンスとはいえ、ライセンサ側が主導的にオープンにしているのではなく、当該コンソーシアムに集まった他のライセンサや純粋なライセンシなど、ユーザーとしての意向が優先されたものに焦点を当てている。本研究では『ユーザー主導』による『知財の無償化』と呼んでいるものである。
この現象を詳しく見ていくためには、一般的な意味でのオープン・ライセンスを見ていく必要があるため、初年度の研究ではこれを進めた。具体的にはインテルによるUSBの開発と普及プロセスの分析である。
なお、その成果は2015年度の研究実績に一部反映されることとなる。すでに、米国の学会であるInternational Academy of Business and Economics の発行する国際ジャーナルに投稿し、2015年版の「International Journal of Business and Economics」誌への掲載が決定している。また、その内容について、同学会の年次大会(2015年6月、TRE University, Roma)にで報告することも決まっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

事例収集が完全とは言えない。さらに、2~3の事例を収集し、深く分析することが求められるだろう。

今後の研究の推進方策

今年度はユーザー主導の知財の無償化について、多くの事例を集めていくことを予定している。2015年度に予定されている海外の学会での研究報告の場を通じて、さまざまな資料や情報を収集するが、その活動の中で事例も集めていくことを考えている。

次年度使用額が生じた理由

研究計画を遂行する上で計画的に予算を消化していったが、端数が生じてしまった。この端数については次年度の予算に組み込むことで予算執行の健全化を図ろうと思っている。

次年度使用額の使用計画

次年度の研究備品等の購入に充当する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 「国際技術戦略」諸上茂登他編『国際ビジネスの新機軸』2015

    • 著者名/発表者名
      内田康郎
    • 総ページ数
      244
    • 出版者
      同文舘出版

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公開日: 2016-05-27  

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