• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

知財のロイヤリティ・フリーの進展とその動態的構造に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 26380500
研究機関富山大学

研究代表者

内田 康郎  富山大学, 経済学部, 教授 (90303205)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード国際ビジネス / 競争戦略 / 国際標準 / 業際化
研究実績の概要

研究2年目となる昨年度は、前年度同様に既存研究の整理を進めるとともに、自身がこれまで進めてきた研究内容の整理を行った。その内容についてまとめた内容については、昨年度イタリアのローマで開催された国際学会(IABE)で報告することができ、またその報告内容は同学会誌「International Journal of Business and Economics」に掲載されている。
また、こうした学会活動を経て、現在は研究を次の段階に進めている。具体的には、本研究は国際ビジネス研究を中核に据えているため、「国際的な競争優位の動態的創出」の視点から国際市場開発論、グローバルイノベーション理論、ダイナミック・ケイパビリティ理論、さらには「国際標準化の競争戦略」等に関する資料・文献の収集、ならびに先行研究の理論的検討をおこない、これまで明らかにしてきた内容をふまえつつ新たな理論的枠組みの提示を目指して取り組んでいるところである。
現在は、「国際ビジネスの業際化」という切り口からこれまでの国際ビジネス研究には無かったロジックを構築中である。そして来年度には書物として執筆できるよう準備を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上述したように、本研究の方向性を軌道修正したことにより、これ以降の計画を進めやすくなっていることが最大の理由となる。今後は「国際ビジネスと業際化の関係」について事例を多く集めていくことが求められる。

今後の研究の推進方策

上述のとおり、今後は主に国際ビジネスと業際化の関係についてみていく。国際ビジネスが国境を越えた事業活動に対する分析視角を持つ一方、今日では情報通信技術の進展により業界を越えたビジネスが増加しつつある。本研究では、しばらくの間は後者についてその実態調査を進めていくこととなる。

次年度使用額が生じた理由

一昨年度まで明らかにできた内容を対外的に発表すべく昨年6月にローマで開催された国際学会で出席してきたが、円安の関係もあり、その渡航費用が当初の予定を超えてしまったことから、前倒し請求した経緯がある。そのため、当初の予定に対して誤差が生じている。

次年度使用額の使用計画

だが、今年度は限られた範囲での執行が可能となるよう、研究に対する資金支出計画を見直している。渡航費用等を可能な限り抑え、研究が予算内で完成されるものと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] アイリスオーヤマ株式会社の成長プロセスに関する戦略ケース2016

    • 著者名/発表者名
      内田康郎
    • 雑誌名

      富大経済論集

      巻: 第61巻 ページ: 271-284

  • [雑誌論文] The Relationship Between Technology and Diffusion Process2015

    • 著者名/発表者名
      Yasuro Uchida
    • 雑誌名

      Journal of International Business and Ecnomics

      巻: Vol.2 ページ: 87-94

    • 査読あり
  • [学会発表] The Relationship Between Technology and Diffusion Process2015

    • 著者名/発表者名
      Yasuro Uchida
    • 学会等名
      International Academy of Business and Economics
    • 発表場所
      TRE University, Roma, Italy
    • 年月日
      2015-06-18 – 2015-06-20
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi