本研究は多国籍企業における国際ビジネスの展開において、知財が無償化される現象を捉え、その要因を分析することを目的としている。今日では、主にIoTの分野においてこうした傾向が顕著であることが確認されているが、どのようにかかわっているかについて、特に国際標準との関係性から考察を加えながら、明らかにした。国境を挟んだ事業運営を前提とした旧来の国際ビジネス研究と異なり、業種や業界を超えることが前提となるIoTビジネスでは、何が、どう異なるのかということについて、既存研究では十分な整理ができていない。本研究は、国際ビジネスの業際化にその本質を見出している。
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