本研究ではグローバル化時代における中小企業の技術力・組織力発揮のマネジメント海外現地生産に焦点をあてて検討した。 技術力という点では,海外生産を顧客の要請への対応やローコスト生産の手段としてのみ捉えるのではなく,適切にマネジメントすることで,既存技術の応用可能性を拡大したり,既存技術を深化させたりといったことが可能になり,会社全体の成長につながることを示唆した。また,組織力という点では,「タスク」「報酬システムとしての評価とキャリア」「職場でのコミュニケーション」の3つの内部環境要因に焦点を当て,マネジメントによる組織力アップが,パフォーマンス向上につながる可能性を示唆した。
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