企業経営において、デザインの重要性が高まっている。しかしながら、デザインによって経済的価値が生み出されていることにはコンセンサスがあるものの、その定量的な評価が行われていない。そこで意匠の書誌データに基づき、デザイン生産マップを作成することを通じて、(1)デザインの経済性を評価する指標の開発、(2)デザイナーに関わる企業内組織構造を評価する指標の開発、(3)デザイン生産への企業内組織構造の効果の分析、を行った。その結果、意匠権の被引用数がデザインの経済性評価指標として有用であることが明らかとなった。
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