3時点データを用いてソーシャル・キャピタルと職場の業績との関係を検討した。分析の結果,ソーシャル・キャピタルが職場業績に影響を与えることが確認され,ソーシャル・キャピタルの規定要因として内部育成施策が有効であることが確認された。さらに予想に反して成果主義がソーシャル・キャピタルに正の影響を与えることが明らかになった。このことからソーシャル・キャピタルの形成においては,これまで人材マネジメントで整合的とされていた内部育成と年功的処遇の組み合わせではなく,内部育成と成果主義という組み合わせが合理性を持つことが明らかになった。
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