研究実績の概要 |
2015年度は、2015年6月21日に組織学会研究発表大会(於:一橋大学)にて「企業再生M&Aにおけるスポンサー企業ケイパビリティの移転と受け手能力」の題目で 研究発表を行った。 その後、発表結果を踏まえて以下のような調査を行い1社の事例ケースをまとめた。それを基に仮説設定を行い、次年度(2016年度)におけるデータ解析の準備を整えた。 第1に、先行レビューと企業再生M&Aの文脈における整理を行った。先行研究レビューの対象とした理論領域は以下である。①企業再生(Robbins and Pearce, 1992等)から発展した諸理論、実務家の出した文献等。②知識移転【Szulanski, 1996; Kostava, 1999等)から発展した諸理論。③組織学習(Argyris, 1976; Kogut and Zander, 1992; March and Levitt, 1988等)から発展した諸理論。④ダイナミック・ケイパビリティ(Teece et al., 1997; Eisenhardt and Martin, 2000等)。⑤企業変革(Lewin, 1951; から発展した諸理論。 第2に、事例研究を進めた。対象企業の2次データを収集(有価証券報告書、新聞および雑誌記事)した上で、対象企業関係者3名(研究初年度の5名を加えると合計8名)にインタビューを行った。これらを分析して、事例ケースとしてまとめ、さらに仮説設定まで進めた。
|