研究課題
基盤研究(C)
今日の日本では、小売業や外食業、ホテル宿泊業などのサービス業において、非正規雇用従業員が他の産業よりも高い比率で存在する。サービス・エンカウンターの主たる担い手は、非正規雇用従業員である。しかし、彼らの多くは、企業から十分な能力開発投資を受けることがない。その状況で彼らは、業務マニュアルや手順をこえて、臨機応変、柔軟な対応をして業務をこなしていることが確認された。ここには、重大な経営リスクと、イノベーションが非正規雇用従業員から生じる可能性が同時に存在する。したがって経営者は、経営リスクを減らし、非正規雇用従業員からのイノベーションを生じさせるマネジメントシステムを構築しなければならない。
経営学