女性技術者が多いがポジティブ・アクションの効果が低い情報通信産業で参与観察やクラスタ分析を実施した。男女共に「育成の機会」に関心が強く、男性は「認められる」や「任される」、女性は「必要とされない」や「控える」等の対照的な言葉を使うと判った。この男女差は「連続10年程情報通信技術に精通して一人前」というバイアスに起因するため、育児休暇や時短勤務ではなく、育成を中断しないポジティブ・アクションが必要だと分かった。 そこで、無償労働を計測するアプリを開発し、女性の家事の負担が少ない香港で実態調査を行った。また、本研究手順を男女協働の診断法として一般化し、他の問題解決にも適用し報告した。
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