事例分析およびそれを受けた統計分析を進めることで、オープン・イノベーションに積極的に取り組んでいる中小企業では、研究開発等の上流部分における連携だけでなく、販売等の下流部分における連携も含めた事業化まで見通したイノベーションの仕組みを構築する取り組みが行われていることを確認できた。その結果、契機(危機感・企業家精神)⇒構想(研究開発着手・外部知識の探索)⇒投資(製品・サービス化)⇒事業化(市場投入・販売促進)⇒組織化(組織的な取り組み体制構築)⇒次の開発ステージへと展開する、大企業とは異なった中小企業特有のオープン・イノベーションのメカニズムを明らかにすることができた。
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