日本の少子高齢化と人口減少の進行に伴う国内市場の縮小を背景に、近年、大手コンビニの海外進出が活発になっている。そこで、本研究は日本コンビニ各社の国際化の実態調査を積み重ね、日本型コンビニの国際化プロセスの究明と理論化を試みることを目的としている。日本コンビニ各社の国際化の実態を比較した上、最も国際化が進んでいるファミリーマートを中心に、アジアにおける現地化プロセスを明らかにした。その際、「コンビニの事業システム」という分析枠組みを提示した。さらに、ダイナミック・ケイパビリティとの関連を示した。最後に、小売国際化の理論に関して、埋め込み概念の導入と検討を行った。
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