本研究は、デザインによって引き起こされる高級感知覚に注目し、検討を進めてきた。特に、近年のセンサリー・マーケティングへの注目に鑑み、視覚以外も含め、包括的な感覚要因の影響を重視しながら議論を展開した。行われた調査からは、硬さや重さといった触覚要素が知覚品質を高めること、こうした効果が消費者の性別や解釈レベルによって調整されることなどが明らかにされた。また、聴覚的な要因と視覚的な要因の適合性が、消費者反応を向上させることも示された。さらに、視覚的なデザイン要因が、触覚知覚に影響を及ぼすことで、最終的な消費者反応を左右することも指摘している。
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