研究課題(グローバル化におけるコンテクスト・ブランディングの概念整理と方法論の基礎研究)を解明するために、3年目(2016年度)は、理論研究(文献研究)と実証研究(企業実態調査)を進めつつ、研究のまとめとして学会発表を行った。 理論研究については、その成果を、「地域のコンテクストと製品の感情型属性 -日星尼泰4カ国消費者調査からグローバル・ブランド戦略への示唆-」、『商学論纂』、第58巻、第3・4号、中央大学商学研究会、pp.435-464(2017年3月刊行)、にまとめた。 実証研究については、2016年9月には、東南アジアにおけるブランド戦略を考える上で重要なTT(伝統的流通)を分析するために、ジャカルタ(インドネシア)におけるワルンやパサールといった伝統的市場・商店に対するインタビュー調査を、地元の調査員に同行してもらい行った(十数店)。また、2017年3月には、アジア進出日系企業のブランド戦略を探るために、インドにおいて、貝印、リコー、インテージのインド現地法人にインタビュー調査を行った。 理論研究・実証研究の総まとめとして、2016年9月に、デンパサール(インドネシア)にて、2nd International Conference on Advanced Research in Business and Social Sciences 2016(ICARBSS)という学会で、"Context Branding in Global Branding Strategies: An Exploratory Research of Consumer Episodes in Asian Countries"というタイトルで発表した。またそこでの議論を受けて、2017年3月には、デリー(インド)にて、6th International conference on Current research in Applied Business and Social Sciences (CRABS)という学会で、"Investigating Consumer Episodes for Context Branding in Global Marketing Strategies from Survey Research in Asian Countries"というタイトルで発表した。
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