研究課題/領域番号 |
26380575
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | マーケティングリサーチ / 定性調査 / 写真分析 |
研究実績の概要 |
本年度は、ピクチャマイニング適用領域の拡大としてのグローバルリサーチ適応について検討する予定であった。ここでは、文化、社会、言語体系がどのように影響するかを研究しながら、回答者負担、指示の出し方、サンプリングのための実証的研究を行うこを目的としていた(300サンプル程度)。 しかし、研究代表者(江戸克栄)および連携研究者(廣井悠)の勤務地が変わったこと、さらには連携研究者が実母の介護をしなければならなくなったことが重なり、研究会を開く回数が減少したことにより、研究を予定通り進めることができなかった。また、適用領域の拡大を議論しているときに、ピクチャマイニングの根本的な課題を発見し、研究題材の変更を行った。 結果として、本年度はピクチャマイニングの領域を拡大する前に、基本的にピクチャがリサーチに対して持つ有意性を再確認するための研究を行った。具体的には、今まで研究してきた有効適用領域の中から「観光分野」に焦点を当てて、「ピクチャとテキストの比較研究」を行った。そこでは両方を提示したときでは、どれくらいのイメージやその分散があるのかを実証的に研究を行った。本研究では、ピクチャとテキストの平均値に差異は観られるものの、分散に有意な差が見られなかった。ピクチャを先に提示したことによる順序効果やエピソード効果(すでに経験したことによる影響)があるのではないかという新たな調査仮説が導きだされる結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
前述のように、研究代表者(江戸克栄)が文化学園大学から県立広島大学に赴任したこと、連携研究者(廣井悠)が名古屋大学から東京大学に転籍したことに加えて、連携研究者が実母の介護をしなければならなくなったことが重なり、研究会を開く回数が減少したことにより、研究を予定通り進めることができなかった。研究の過程において、ピクチャマイニングの根本的な課題を実証的に研究する必要性が生じたため、研究題材の変更を行い、本年度はその課題を解決するため注力した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は当初の研究目的であるグローバル領域でのピクチャマイニング研究の推進をする予定である。この目的を達成するために、前年度行った「ピクチャとテキストの比較研究」を詳細に行っていく必要がある。特にピクチャ提示による順序効果とエピソード効果に注目して分析を行っていく必要があり、本年度の早い段階で追加の定量的調査を行う予定である。本年度後期には、これらの研究をふまえた上で、グローバル適応するためのピクチャマイニング研究を行っていく予定である。多国間比較を予定していたが、状況をかんがみると、定量的なグローバル調査は困難であると考え、少数サンプル(30サンプル)での二国間比較(日本と香港あるいはシンガポール)になる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者(江戸克栄)が文化学園大学から県立広島大学に赴任したこと、連携研究者(廣井悠)が名古屋大学から東京大学に転籍したことに加えて、連携研究者が実母の介護をしなければならなくなったことが重なり、研究会を開く回数が減少したことにより、研究を予定通り進めることができなかった。そのため、グローバルなピクチャマイニング調査を行う予定であったが、それが実施できずに次年度使用額が生じた。また、研究の過程において、ピクチャマイニングの根本的な課題を実証的に研究する必要性が生じたため、研究題材の変更を行った。グローバル調査と比較して、これは小規模なものであったことも、次年度使用額を発生させる原因となっている。
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次年度使用額の使用計画 |
研究代表者が都内の大学から県立広島大学に赴任したことにより、研究会を行うための旅費交通費が当初の計画よりも必要になっている。また、本年度は「ピクチャとテキスト比較研究」と「グローバルピクチャリサーチ」を行う予定であり、これらの経費として前年度からの未使用額を使っていく予定である。
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