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2016 年度 実績報告書

消費市場のローカリティと現地適応化戦略-理論的検討と実態分析-

研究課題

研究課題/領域番号 26380586
研究機関関西学院大学

研究代表者

川端 基夫  関西学院大学, 商学部, 教授 (60234118)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード現地適応化 / テロアール / 意味づけ / 外食
研究実績の概要

平成28年度は、まず理論面での検討として、企業の現地適応化のフレーム構築に貢献すると考えられる「テロアール」概念を取り上げて検討した。これは、フランスのワイン生産地で広く用いられている概念であり、ブドウ畑の区画ごとの地形、地質、気象条件の違いを意味する概念である。フランスのワイン生産者は、この区画ごとのテロアールを細かく勘案して、栽培するブドウの品種や植える向きを決めている。それを間違うと、ブドウの品質や生産量が大きく変わるとされている。換言すれば、ブドウ畑の現地適応化戦略といってよい。この概念の応用可能性についてフランスでの情報収集や調査も援用しつつ検討した。
実証研究面では、外食企業のケースをヒヤリングによって集めた。とくに、ペッパーランチの海外戦略は非常に興味深く本研究に資するものであった。今年度は、これまで集めた現地適応化のケースの再解釈と整理を行った。その際には、「意味づけ」「価値づけ」をキーワードとして、従来の異文化論的な解釈を越えた統一的な理解を試みた。
公表成果としては、学会報告3回、分担執筆1編を得た。また、3年間の本研究の成果を著書にまとめて刊行する交渉も出版社と行った。その結果、平成28年5月に企画書が通り、平成29年秋の刊行を目指して原稿執筆を進めることが決まった。平成28年度の後半は原稿執筆に専念した。
なお、平成27年度の成果である単著書『外食国際化のダイナミズム』(新評論刊)が、平成28年6月に開催された日本フードサービス学会・年次大会において、学会賞を受賞したことを付記しておく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 「小売・サービス国際化研究の課題-小売国際化と国際フランチャイジング-」2017

    • 著者名/発表者名
      川端基夫
    • 学会等名
      日本商業学会中部部会
    • 発表場所
      名古屋学院大学(愛知県名古屋市)
    • 年月日
      2017-02-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 「外食国際化のダイナミズム」2016

    • 著者名/発表者名
      川端基夫
    • 学会等名
      関西グローバルマーケティング研究会
    • 発表場所
      天満インキュベーションセンター(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2016-12-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 「クールジャパンから見えてきたこと、見えなくなったこと-『受容のしくみ』への着目-」2016

    • 著者名/発表者名
      川端基夫
    • 学会等名
      日本消費者行動研究学会
    • 発表場所
      関西学院大学(兵庫県西宮市)
    • 年月日
      2016-06-19
    • 招待講演
  • [図書] 2016年版 関西経済白書2016

    • 著者名/発表者名
      アジア太平洋研究所編、川端基夫
    • 総ページ数
      225(14-19)
    • 出版者
      アジア太平洋研究所

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公開日: 2018-01-16  

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