本研究では、オファリング(有形財や無形財)交換後の世界に注目し、価値共創の視点から、顧客の文脈価値の形成およびその変化のメカニズムの解明を目的にした。具体的には、(1)顧客の文脈価値形成・変化に関する理論的検討、(2)実証的調査の実施および分析、(3)理論的考察および研究成果の発表、に取り組んだ。本研究の結果、顧客によるオファリング消費だけでなく、他の主体の存在や過去の経験が、顧客の文脈価値に大きな影響を与えており、その文脈価値は質的に変化することが明らかとなった。また、書籍や論文、国内外の学会で報告を通して研究成果を発表することができた。
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