本研究は私的空間におけるアジア消費者間コンテンツのダウンロード行動およびシェ アリング行動を概念的実証的に研究することを目的とする。インターネット普及率が高いアジアのデジタルコンテンツのダウンロード経験者を対象に、私的空間において娯楽コンテンツ利用行動の動機を探り、利用意思決定等を整理する。調査結果から、アジアの新中間層は増加したが、娯楽コンテンツに対する消費スタイルは下層とあまり変わらないことが分かった。日本娯楽コンテンツ企業がアジア市場で事業進出し展開するためには、現地に適用できる娯楽コンテンツの価格政策のほか、官民連携による情報利用のモラル普及活動等を多角的に展開していくことが大事である。
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