研究課題/領域番号 |
26380596
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
柊 紫乃 山形大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (10609952)
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研究分担者 |
宮地 晃輔 長崎県立大学, 経営学部, 教授 (60332011)
澤邉 紀生 京都大学, 経営管理大学院, 教授 (80278481)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ビジネスエコシステム / 地域金融機関 / 進化経済学 / 制度生態系 / ケイパリティ / 複製子 / 相互作用子 / 造船 |
研究実績の概要 |
最終年度にあたり、初年度の先行レビュー、中間年度における基本論文の設定・分析に基づいて、研究PJメンバー各自の専門分野を加味した個別事例分析と理論化をめざして議論を重ねてきた。 その間に、5回の研究会と1回の学会(部会)共同発表(メンバー全員が報告)を行った。また、遠隔地の研究者による共同研究であるため、この他に3回のSkype研究会を実施することで、共通の理論ベースをもとに、各自の分析テーマについても相互に報告、議論を重ねることができた。これらの活動はすべて、当初からの3名の研究者および、初年度からむかえた研究協力者1名の連携により進められた。学会報告は、進化経済学会北海道・東北部会であり、発表テーマは別途記載の通りである。 さらに、金融サミットについても継続拡大し、今回は、京都大学東京オフィスにおいて、東京大学CARF-PJ「地方金融機関における地域支援のための実践課題②-製造現場の会計課題と実務課題」、京都大学経営管理大学院管理会計(サンフロンティア不動産)寄附講座、山形大学YU-COE(C)-PJ「地域価値創成に貢献するUniversity Entrepreneurship研究拠点」との共同開催で、今回は特に、『地域金融機関と会計人の連携』のご著者である総合経営グループ代表長谷川佐喜男氏による特別講演も加え、より深い議論と地域金融機関の直接的交流と知見交換を実現した。金融機関と地域ビジネスエコシステムに関わる調査としては、関東経産局の地域実践について詳細なヒアリングを行い、かつ、今後の知見共有について合意するに至った。 これらをもとにした研究論文の執筆についてはまだ継続中であるため、補助事業期間延長申請を行い、承認されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
最終年度にあたり、共通の基本理論にもとづく、各自テーマの深耕とまとめまでは進捗し、その成果は学会部会報告で公表されているが、論文執筆については、現在進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
来年度において、補助事業期間延長を承認されているので、引き続き、各自の論文執筆および、それに関わる検討会を実施し、ジャーナルへの英文投稿をめざす。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者・分担者・協力者(山形大学、京都大学、長崎県立大学、熊本学園大学)の共同研究テーマが当初見込みより広範になり、最終年度(平成28年度)2月に進化経済学会北海道・東北部会で全員の共同発表に至るも、海外ジャーナル投稿が当該年度中に終了しなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
上記理由をふまえ、平成29年度に、草稿確認を含めた研究会および、原稿の英文チェックを経て、進化経済学会英文ジャーナルへの投稿を再計画している。
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