本研究の目的は、低成長時代を迎えた日本企業の会計行動とリスクテイク行動が会計数値特性に与える影響を解明する点にある。具体的には、保守的会計行動と保守的企業行動の相互作用が、利益の時系列ボラティリティ・投資効率・企業業績・企業価値に与える影響を実証的に分析した。研究発信としては、アメリカ会計学会、ヨーロッパ会計学会、日本銀行、シドニー大学ビジネススクールでの研究報告を実施した。研究成果は、日本銀行発刊の『金融研究』および『マクロとミクロの実証会計』(中野誠編著、中央経済社より2017年4月発刊)にて公表した。
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