研究課題/領域番号 |
26380619
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
菱山 淳 専修大学, 商学部, 教授 (00279598)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | リース |
研究実績の概要 |
全研究期間のうちの第一年度にあたる本年度は、次の研究作業を実施した。 1.イギリス・アメリカ・ドイツ・日本におけるリース契約の会計基準(リース会計基準)の調査と資本化モデルの計算構造の特質把握。 2.国際会計基準審議会(IASB)とアメリカ財務会計基準審議会(FASB)が共同で行っているリース会計基準の改定作業の調査と資本化モデルの計算構造の特質把握 3.ドイツ経済監査士協会が公表した、ドイツリース会計基準の効力に関する資料入手のためドイツ経済監査士協会とケルン大学への訪問調査。 このうち、1については、各国のリース会計基準のもとでの資本化手続の特質を数値を用いて明らかにし、財務諸表に与える影響を分析した。また、2については、IASBとFASBが公表しているjoint meetingの資料を入手し、そこから推定される資本化モデルの特質を分析している。そして、3については、昨年夏に経済監査士協会とケルン大学に出張し、日本国内では入手不能であったドイツリース会計基準の効力に関する資料を入手した。また、入手した資料に基づき、専修大学会計学研究所発行『会計学研究』第41号(2015年3月刊、pp55-73)に「ドイツにおける1973年リース会計基準の顛末ー会計基準の設定・修正・廃止に関するIdWの公表物を手掛かりとしてー」を執筆し、研究成果の一部を公表した。これらの作業の成果に基づき、第二年度には、財務諸表に及ぼす各国リース会計基準の資本化手続きの影響分析を行うとともに、リース会計基準の変更が企業行動に及ぼす影響についても分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初想定していた研究計画に記された内容について、ほぼ計画通りに達成されている。
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今後の研究の推進方策 |
全研究期間のうちの第二年度にあたる本年度は、第一年度の成果に基づき、1.財務諸表に及ぼす各国リース会計基準の資本化手続きの影響分析を行うとともに、2.リース会計基準の変更が企業行動に及ぼす影響についても分析する予定である。とくに、2の研究にあたっては、企業へのアンケートを実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アルバイトの臨時雇用と専門的知識の供与に対する謝金を予定していたが、本年度においては不要となったため、差額が発生している。
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次年度使用額の使用計画 |
アルバイトの臨時雇用と専門的知識の供与に対する謝金として使用を予定している。
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