現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在までの進捗状況は、当初の計画に対してやや遅れている。この理由は次のとおりである。本科研費の課題は「東日本大震災の財務報告に関する研究」であるが、本年度初頭の2016年4月に「平成28年(2016年)熊本地震」が発生し、その際に本研究と関係が強い企業の財務報告実務が観察された。災害の規模、および社会的な意義の大きさを鑑み、当該地震における財務報告を本研究の対象に含めることに意義があると考え、本年度は当初の研究計画を修正し、当該地震に係る日本企業の財務報告実務を分析の対象に加えた。当初の研究計画では想定していなかった事象が発生し、これを本研究課題に反映させるために、研究期間を1年間延長した上で、2016年度に当初に予定していた研究を翌年度に繰越すことにした。なお、その分析結果は、本年度において下記の学会、および雑誌において公表した。 ・Kenji Kawashima, Capital Market Reaction to Disclosure in Disaster:A Case Study of the 2016 Kumamoto Earthquakes, 28th Asian Pacific Conference on International Accounting Issues, Maui, 8th November, 2016. ・川島健司「平成28年(2016年)熊本地震における適時開示情報の分析」『産業経理』Vol.76, No.4, pp.58-81.
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