本研究では,代表者はイギリス東インド会社の会計実務を取り上げて17-18世紀前半における商品の輸出に関する会計処理について先行研究とは異なる,新たな知見を示すとともに18世紀半ばの報告書と本社の複式簿記との関係についても検討を行った。一連の研究成果の一部について論文等として公表した。 分担者は17-19世紀の簿記書等の検討から,単式簿記から複式簿記に発展したとする一般的な解釈に対して,歴史的にはその反対であることを論じた。特に単式簿記は,複式簿記の簡便法として18世紀に誕生し,決して複式簿記に先行して登場したのではないことを明らかにした。一連の研究成果について,論文などとして公表した。
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