研究課題/領域番号 |
26380638
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
原田 保秀 四天王寺大学, 経営学部, 教授 (20331720)
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研究分担者 |
矢部 孝太郎 大阪商業大学, 総合経営学部, 准教授 (20411465)
松脇 昌美 四天王寺大学, 経営学部, 准教授 (30367875)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 会計倫理 / 会計教育 / アクティブ・ラーニング / 会計不正 / 応用倫理 / 会計監査 / アメリカ / カナダ |
研究実績の概要 |
日本簿記学会第32回全国大会において報告された簿記教育研究部会最終報告「簿記の学びの伝統と革新」の冊子(日本簿記学会HPにて公開)の第2部第11章に原田保秀が「会計倫理教育におけるアクティブ・ラーニングの実践例-クリッカーを用いたピア・インストラクションの手法の導入-」のタイトルで投稿。この論文では、筆者が大学授業内で実際に行ったピア・インストラクションの手法を用いた会計倫理のケースメソッドを紹介し、その有用性と問題点を指摘している。 原田保秀・矢部孝太郎の両名で『四天王寺大学教育研究実践論集第4号』に「会計倫理ケース教材によるコメントシート・ワークの実践」を投稿・掲載予定。この論文では、学生が会計倫理のケースについて自らの考えや判断をコメントシートに記入することで倫理問題の存在を認識し、その問題への倫理的な対応策を考え、何が正しいかを考えるシミュレーションする実践例を紹介し、その有用性および必要性を説明している。 原田保秀・矢部孝太郎の両名で雑誌『會計』2017年6月号に「アクティブ・ラーニングによる会計倫理教育の質の向上」を投稿・掲載予定。通常の簿記・会計授業では、テキストや問題集の問題文として簡潔な文章で与えられる取引の内容について、取引の内容を理解し、その取引に正しい会計処理をする能力(基礎的簿記能力・基礎的会計能力)を身に着けることが目的となるが、実務では、こうした基礎的簿記能力・基礎的会計能力を用いて、取引の内容を理解し、正しい会計処理を行う能力(実務的会計能力)が求められ、さらに、不正な会計処理を行わないように、倫理的に正しい会計処理上の判断を行う能力(倫理的会計能力)が必要となる。こうした実務的会計能力・倫理的会計能力を涵養するために、この論文ではアクティブ・ラーニングが有効であることを、筆者らが実践した会計倫理のケースメソッドの実践例から明らかにしている。
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